AIに相場を聞いたら平均は出せた。でも”買うかどうか”は結局教えられなかった話|中古カメラ物販とAIの限界

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■ AIに相場を聞いてみた

中古カメラの相場判断を、AIに手伝ってもらうことがあります。
過去の販売価格をいくつか伝えれば、平均や中央値はすぐに出してくれます。
ここは非常に速い。

しかし、実際に商品を手に取って
「この値段なら買う」「これは見送る」
という最終判断は、結局いつも自分でやっています。

■ なぜAIの相場判断は”雑”に感じるのか

同じ型番のカメラでも、状態はまったく違います。

・カビ、クモリ、バルサム切れの程度
・付属品の有無
・外観の傷と光学系の状態のバランス
・その型番が「今」売れやすいか、動きが鈍いか

こうした情報を一瞬で統合して「違和感」として感じ取るのが、
経験を積んだ人間の目利きです。

AIにこの領域を任せると、まだ精度が粗くなります。
理由は、AIが出す数字には
“過去に損をした痛みの記憶”が乗っていないからだと考えています。

■ 判断基準には「代償を払った経験」が乗っている

私が「13,000円以上では買わない」と線を引けるのは、
過去に高値で仕入れて赤字を出した経験があるからです。

返品対応で電話をした記憶、
売れ残ったジャンク品を抱えた時の不安。

こうした代償を伴う経験が、数字に重みをつけています。

AIの平均値には、この重みがありません。
同じデータを見ても、人間とAIでは出てくる答えの解像度が変わってきます。

■ AIごとに判断の癖が違うのも面白い

最近はClaude、Gemini、ChatGPTなど、
複数のAIに似たような相談を投げることがありますが、
それぞれ判断の重心が微妙に違います。

どれも優秀ですが、参照している「暗黙の基準」が違うのだと思います。

■ AI時代だからこそ、人間の判断の価値が浮き彫りになる

AIが調査や整理のコストを下げてくれるほど、
最後に判断を下す人間の価値は、逆にはっきり見えてくると感じています。

・相場の整理、型番の洗い出し、利益率の計算 → AIに任せる
・「この個体を、この値段で買うか」 → 人間が決める

中古カメラ物販の現場では、今のところそう実感しています。

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